じゃかごとは、鉄線や竹などを編んでつくったカゴの中に砕石・栗石などを詰めたもの。河川工事・砂防工事・道路工事などで広く使われている。護岸の補強・斜面の補強など土留めや法面保護の役割を持つ。災害復旧や河川改修にも多く使われている。じゃかごの主な材料は砕石などであるため景観を損なわない。

「ふとんかご」と呼ばれることもある。じゃかごが並んだ様子が蛇のように見えたことから名付けられたともいわれている。

円筒形のもの・角形のものなどいくつかの形状のものがあり、JIS(日本産業規格)で規格化されている。またパネル同士を組み合わせてつくるパネル式じゃかごもある。上蓋をすべて開いた状態で石詰ができるので、円筒形じゃかご・角形じゃかごに比べて作業性が良い。

じゃかごの特徴は、施工性が良い・透水性に優れている・可とう性に富むという点。じゃかごの施工は特別な重機を必要としない上、工期も短くできることから施工性が良いとされている。また、壁面の水を排水できるため、土圧を増加させることはない。さらに、柔軟であることから地盤が変化してもなじみ、じゃかご本体が破壊することはない。

じゃかご工は、かご工の1つである。かご工には他に、ふとんかご工・かごマット工がある。