躯体(くたい)とは建物を支える構造上の骨組みを意味し、基礎、柱、梁などで構成されます。構造強度に関わる部分なので建物の構造によって躯体の範囲は異なり、壁、筋交い(すじかい)やブレースなどの斜材、床、屋根などが含まれることもあります。
また鉄筋コンクリート構造物のことも躯体と呼ぶことがあり、混同を避けるために前者を意味する場合は構造躯体と呼ぶことが多い。
建設工事における工種区分では、基礎工事、木工事、鉄骨工事としてそれぞれの工種に分けられるが、鉄筋コンクリート造の建物では鉄筋工事・型枠工事・コンクリート工事を合わせて躯体工事とすることもあります。このように、工事現場などでは構造躯体(構造計算で必要とする構造体)以外のコンクリート構造物も全て躯体と呼び、仕上げや下地と区別することが一般的です。
逆に、木造や鉄骨造の建物では、基礎、柱、梁、斜材などを総称して躯体あるいは構造躯体と呼ぶことはあまり行われていない。
マンションのリノーべーション工事などを行うときに、仕上げ材や設備機器を撤去してコンクリートが剥き出しになっている状態のことをスケルトンと呼ぶことがあるが、意味合いとしては躯体(構造躯体ではないほう)とほぼ同じです。
【参考動画】
こちらの動画では躯体工事について解説されています。