ポットホールとは、穴・くぼみ・ひび割れなどのことをいう。アスファルト舗装された路面の表面にできる。ポットホールの発生によって、タイヤのパンク・歩行者の転倒事故・車両交通事故の発生などが懸念されるため、適切に修繕する必要がある。
大型車両の通行によって車両本体の重量と振動が加わり、アスファルト舗装の劣化が原因となるケースがある。また、カーブの多い道路・交差点付近・交通渋滞が頻発する場所など、ポットホールは道路の形状・場所によっても発生するおそれがある。さらに、道路の排水不良によってもポットホールの原因となっている。路面の排水がされず、表面の小さな損傷部分やひび割れ部分から雨水が入り、アスファルト混合物が剥離する。ほかにも雪が降る寒冷地などでは、それ以外の地域に比べてポットホールができやすい。融雪のために散水を行うことから、路面に水が溜まりやすくなりポットホールができるといわれている。
ポットホールの修繕は、応急補修材を使用した補修方法がある。短時間で応急修繕作業を実施できる。また、施工後は即座に車両が通行できるため、交通規制をせずに実施可能である。補修材を用いたポットホールの修繕は、比較的補修費用が安価。他にも、加熱をして修繕する方法もある。路面を加熱後、アスファルト舗装をかき起こす。その後、アスファルト混合物を追加して転圧する。路面ヒーター車を使用するため、交通規制が必要となる。修繕に時間を要する工事になることから、広範囲の修繕に適しているといえる。