クラックとは「ひび割れ」を意味する建築用語です。外壁や内壁、基礎部分などにできる亀裂やひび割れのことを指します。大きいものを放置しているとそこから水が浸入し、目に見えないサビや腐食の原因になることがあります。

クラックの原因としては「施工や設計の不備」と「外部からの力」の二つが考えられます。施工や設計段階の不備が原因の場合、コンクリートを作るときの不備や、鉄筋量の不足、モルタルを一度乾いた部分に再度塗ってしまった、といったことが考えられます。外部からの力としては、地震や寒暖差、経年劣化などが例として挙げられます。

モルタルやコンクリートが乾燥、収縮することによって起こる比較的小さいクラックは「ヘアークラック」と呼ばれ、構造や安全性に影響はないとされています。しかし、クラック幅が0.3ミリメートル以上、深さ5ミリメートル以上のものは「構造クラック」と呼ばれ、基礎の内側からひび割れているため必ず補修しなければなりません。