ブリーディングとは、コンクリート打設後に水が上昇してきて表面に浮き上がる現象のことです。「ブリージング」と「ブリーディング」は同じ意味で使われている。
水が骨材より軽いため発生します。絶対に起きないとはいえず、少なからず時間が経過するにつれて進みます。度を超えた場合はコンクリートの緻密性が悪化し、水密性や鉄筋に悪い影響を与えます。ごくまれに、アスファルトでもブリージングが発生することもある。
さらに、骨材が良質ではない場合や、気温が低い地方の場合などで、コンクリートに砂すじやノロ漏れ、色むらなどの表層部の劣化がみられることもあります。構造上、表層部の締め固めが困難であるケースで発生しやすいのが特徴です。
また、ブリーディングの量を試験する方法がJISA1123に定められています。JIS試験においては、決められた容器にコンクリートを打設し、浮き上がってくる水を採取します。まず、水の採取を10分おきに行い、合計6回実施します。実施した後は、ブリーディングが発生しなくなるまで水の採取を30分おきに行います。採取された水の容積をVとし、コンクリートの上面の面積をAと仮定した場合、ブリーディング量は「V÷A」で計算できます。
工事の手順によってはコンクリートに混ぜる水の割合が高くなってブリージングが起こりやすいので、注意しなければならない。
ブリージングが発生すると、コンクリートの表面が沈下し、内部に空洞ができることもある。圧縮強度が低下し、コンクリートが鉄筋に付着しにくくなる。
よって、耐久性が低いコンクリートになるため、ブリージングの発生を防がなければならない。
ブリージングの防止には、AE剤や減水剤をコンクリートに混和させると良い。水の量を減らしたり、打ち込み速度を緩やかにしたりするのも効果的である。
その他、ブリーディングは現象そのもののことを意味していますが、レイタンスはブリーディングの発生により上がってくる微粒子でできる薄膜のことを指しています。