番線とは、工事現場で足場の結束に使用する針金のことをいいます。丸太や鉄棒を結束する際にも用いる針金で、焼きなましていることで一般的な針金よりも柔らかくなっているのが特徴です。針金は太ければ太いほど数字が小さく、焼きなまし線の場合は8番線から始まり、細くなると数字が大きくなっていき21番線までの種類があります。

現場においては、番線を持ってこいと言われれば8番線のことを指します。金物専門店などでは、一般的に使用されている言葉です。ただ、作っているメーカーや地域によって異なる場合もあるので注意が必要で、10番線や12番線を使用するケースもあります。建築現場で使用するものはかなりの量が必要となるので、量り売りで買うのが一般的でしょう。1kg巻きから50kg巻きという巻き方で売られています。少量を使用する際は、DIYショップや100円均一などで購入できます。

柔らかくて利用しやすいのが特徴ではありますが、それにも限度はあるので、巻いたり、締めたり、結んだりする際には工具が必要になります。かたく締める際に利用するシノや、建築現場の多くで使用されているシノ付きラチェットレンチ、結束に利用するハッカーなどがあります。