「窓台」は、窓の下に入れる補強材のことを指しています。出入り口あるいは窓などの開口部の下部にあり、窓の下枠を受けるもののことです。「まぐさ」は、窓の上に入れる補強材のことを指しています。出入り口あるいは窓などの開口部の上部にあり、上部の壁を支えるもののことです。どちらも出入り口や窓などの開口部に水平に設置される部材です。ブロック造あるいは木構造などのケースで、両側に柱や壁などがある場合において、真ん中に開口部を設けるために用いられます。窓台およびまぐさは、構造材ではありません。あくまで補強材なので、完成後は見えなくなってしまいます。加えて下地材であるため、荒木のまま使用されることが多いのも特徴のひとつです。
また、まぐさについては「在来工法」と「ツーバイフォー工法」では扱い方が大きく異なるので注意が必要です。在来工法のケースでは、上からかかる重さを胴差しや梁などが受けるためさほど荷重がかからず、まぐさのサイズも比較的小さくなるのが特徴です。一方、ツーバイフォー工法のケースでは、モノコック構造が影響し、構造上開口部の強度が弱くなる傾向にあります。そこで、上からかかる重さに耐えられるようにまぐさのサイズを比較的大きくするのが特徴です。加えて、まぐさにかかる重さをまぐさ受けという部材で支えていることも特徴のひとつです。
窓の下部に施工された横架材です。窓の上部に設ける横架材はまぐさ、縦方向の垂直部材を窓枠と呼びます。サッシを施工する際、下部を窓台、上部をまぐさ、両端部分を縦枠へ固定します。
これらのサッシ周りの四方の部材を総称して窓枠、四方枠と呼びます。窓台と四方枠を別に考える方が時々いますが、四方枠の一部に窓台が含まれるため、全く別のものというわけではありません。
また、窓枠は補強材のため、基本的には内装仕上げとして露出する事はありません。素材も補強材のため荒木が使用されており、住宅建築では窓下方がカウンターのように迫り出しているデザインのものがありますが、多くの場合これは窓台に化粧材としてふかし材を後から施工しています。窓枠、四方枠と呼ぶときには補強材だけでなく、仕上げ材を含めて呼ぶ場合もあります。