トップコートとは、仕上げ塗装を意味するもので、外壁や屋上・パルコニーなどの仕上げ材を指します。
外壁塗装は、下塗り、中塗り、上塗の3段階の工程に分けて塗装が行われますが、このうちの中塗りと上塗りは、同じ仕上げ塗料を使用します。この中塗りと上塗りの塗装仕上げをトップコートと呼びます。
屋上・バルコニーの防水では、防水層の上から塗布し、防水層の劣化を防ぐ役割をはたすものをトップコートと呼びます。トップコート塗装に用いられる塗料は、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系、に分類できます。近年、広く使用されているのはシリコン系の塗料です。耐久性があり、費用対効果が高い塗装です。
フッ素系の塗料は、耐用年数が長い利点がありますが、価格がシリコン系よりも高くなります。アクリル系は、比較的価格が安く、多様な色彩が選択できますが、紫外線に弱く耐用年数がシリコン系よりも短くなります。ウレタン系も、比較的価格が安く、弾性に優れていますが、紫外線に弱く耐用年数がシリコン系よりも短くなります。
トップコートの特性を生かすためには、定期的な塗り替えが効果的です。これにより、建物の延命を図ることができます。外壁の場合、塗り替え時期の目安は8~15年程度です。屋上やバルコニーの防水層は、外壁よりも短い間隔でトップコートを塗り替える必要があります。