建築用語の飛び石とは、日本庭園の通路に使われる、足掛かりにして飛び飛びに歩くための平たい石をいいます。日本は雨や湿気が多いため、履物が土などで汚れないよう配置されたのが始まり。安土桃山時代には茶室への経路として作られ、江戸時代になり日本庭園の特徴的な要素の一部として広まった。

石は平らなものを地中に半分ほど埋めて、地面から5cmほど露出させると良い。また、石の間隔は40〜60cmとされるが、それは和服を着た人が歩くことを想定する場合が多かったからである。作業する際は通行する人に合わせて間隔を決めてから飛び石を設置しましょう。

飛び石を設置することを「打つ」という。打ち方の種類は、石を一直線上に設置する直打ちや石を交互に設置する千鳥打ち、弧を描くようにして設置する大曲りがある。他に、くの字を描くようにして打つ雁掛け・2つずつ交互に打つ二連打ちや、三連打ち・二三連打ちなどもあります。

飛び石を打つ手順は、まず石の配置を決めてから石を置く場所に穴を掘る。穴に除草剤や防草シートで雑草対策をし、飛び石を置いたら化粧砂利で周りを覆う。近年は、洋風の庭園にも飛び石が取り入れられるようになった。石以外にもタイルやレンガなどが使われ、ステップストーンなどとも呼ばれています。