スチールサッシとは、建具の中で鋼製のサッシバーで組み立てたものを言います。サッシとは窓構造の額縁の内側に取り付けた窓枠やレール部分のことを言います。内側のガラスや框(かまち)部分のことを障子(しょうじ)と言います。

スチールサッシは、すなわち窓枠部分が鋼製で出来るものの建具のこととなりますが、一般的には框部分も含めて鋼製建具としています。堅牢で重厚感があります。耐火性も優れており、建築基準法の特定防火設備として用いられます。大型商業施設、公共施設の建具に多く用いられています。ただし、耐候性に劣る部分があるために、定期的な塗装、補修により腐食を防ぐ必要があります。

現代の住宅ではアルミサッシを多く用います。防火性、耐候性に優れており、軽く開閉も容易となります。樹脂サッシは断熱性能が高く、結露の発生も防ぎます。ただし、紫外線に弱く使う場所には注意が必要です。木製サッシも断熱性能が高く、結露が生じにくい効果があります。木製の風合いもあり、メンテナンスをしっかり行うことで、長い間使い続けることが出来ます。その他、それぞれの特徴を生かした複合サッシがあります。使う用途に合わせて適切なサッシを選定します。