鋼板(こうはん)とは、板状に圧延(あつえん)加工された鋼材のことです。厚さ3㎜未満のものを薄板(うすいた)、3㎜以上のものを厚板(あついた)と言います。また、厚板の中でも幅が1,250㎜未満のものを平鋼、1,250㎜以上のものを鋼板と言います。

建築物では厚さ1.6~3.2㎜のものを鉄骨工事に用いています。鋼板の規格はとしては、「構造用」、「一般加工用」、「圧力容器用」、「土木・建築用」に分けられ、寸法や質量、許容差、厚さなどが規定されています。鋼の弱点としてサビの発生があります。ステンレス鋼板は鉄とクロムやニッケルとの合金でできたもので、鉄より先にクロムが酸化することで表面皮膜を作り、サビの発生を抑えます。

コルテン鋼板は鉄の表面に銅やニッケルなどの保護性のサビを造り、本体の鉄のサビの発生を抑えたものとなります。表面に格子状に突起を配置し縞模様を設けたものを縞鋼板と言い、滑り止め効果があることから建築の床や階段、車両のステップ、デッキなどに用いられています。貨物用のコンテナに用いられている波状に加工して強度と持たせたものをコルゲート鋼板と言います。薄い鋼の表面を亜鉛メッキした板をトタン板と言い、丸波や角波にして屋根や外壁材として用います。