腰掛けは、プラスチック製の鉄筋コンクリート用のスペーサーのことを指します。コンクリートを敷設する際に、一番下に配筋される下筋と底板の型枠や土間スラブ、ならびに他の鉄筋との距離を適切に保つ目的で用いられます。くぼみには鉄筋が乗ります。一般的にスペーサーとは、隙間を確保する目的で挟んだり、かませたりするものを指しています。
また、腰掛けは継手などを作るときに男木と女木を半分ずつ切り、男木と女木の上に乗せた状態のことを指すこともあります。中でも、「腰掛け鎌継ぎ」は、蛇の鎌口のような形に作る継手のことで、腰掛けも設ける方法のことです。最も利用されている継手とも言われています。形状が複雑になるケースが多いため、加工には時間がかかり、正確な加工も難しいと言われています。背の高さが150mm以上のケースでは、腰掛け部分をさらに加工することもあります。剪断力が働くため、腰掛けを作ることで耐力を持たせているのが特徴です。他にも、「腰掛け蟻継ぎ」もあります。蟻継ぎに対して腰掛けを設置することで力を受け止めやすくしているのが特徴です。強い力がかかる箇所ではあまり用いられることはないので、土台や大引き、母屋などで使用されることが多い傾向にあります。