防音シートとは、文字通り防音効果のあるシートのこと。室内で使う場合は、外からの騒音が室内に入ること、また室内の音が外に漏れ出ないようにする目的で用いられる。
防音シートに似たもので遮音シートと吸音シートがある。遮音シートは発生した音を跳ね返して音が壁を通らないようにし、吸音シートは発せられた音を吸収して反響するのを防ぐ。防音シートには、遮音と吸音の効果を兼ね備えている。
ただし、防音シートでも振動を伴う低い音に対しては防音効果が弱い。その場合は防振シートや防振マットなどと組み合わせて使用すると良い。
防音シートの種類はさまざまなものがあり、大きさもいろいろなものがある。材質はポリエステルやグラスウールなど。ハサミやカッターなどで切断でき、両面テープやタッカーなどで貼り付けることが可能。
建築現場にも足場用の防音シートが設置される。ハトメと紐でシート同士を結束させ、長さ3.4mまたは5.4mで幅が1m前後、ポリエステル製のものが主に用いられている。厚さは0.5〜1mm程度で、重量は重いもので10kgほどになる。
足場の防音シートは工事で発生する騒音を減音させる効果がある。騒音を減らして建築現場周辺の環境に配慮しなければならない。また、耐火性能を施したものが多く、耐久性に優れている。