セパレーターとは、コンクリートの型枠工事で使われる金属製の部品である。締め付け金物とも。建築業界ではセパと呼ぶことが多い。
セパレーターは棒状になっていて、両端はネジ加工になっている。その部分にプラスチック製のPコンと金属製のフォームタイを取り付ける。型枠の内側にPコンを付け、外側からフォームタイで締め付けて、型枠を挟むよう固定。

セパレーターの種類は、B型(Pコンが両側に付属)・BC型(片側にだけPコン)・C型(Pコンが付いていない)などに分けられる。Bセパ・Cセパ・丸セパ・曲げセパといった呼び方も。

セパレーターの太さは「W〇〇/〇〇」「〇分〇厘」などと表す。ジョイントナットなどでセパレーター同士をつなぎ合わせて使うことも可能。
たとえば、「セパのピッチ450」は「セパレーターを450mm間隔で」といった意味。型枠の崩壊を防止するためにも、型枠にかかる圧力を計算し、セパレーターの数・位置や穴の大きさなどを決めることが重要となる。
コンクリートが固まった後、型枠解体作業でセパレーターを抜くと、コンクリート壁にセパ穴(Pコン穴)と呼ばれる丸い穴が開く。モルタルを埋めることもあるが、最近では専用の補填材なども用いられるようになった。

【参考動画】

こちらの動画ではセパレータについて解説されています。