上げ下げ窓とは、横方向に開け閉めする窓とは異なり、縦方向の上下に窓を移動させることで開け閉めするタイプの窓です。もともとは欧米を中心に見られる窓でしたが、洋風っぽさを出せることもあり、日本の住宅においても多く見られるようになりました。大きく3種類あり、「シングルハング窓」は片上げ下げ窓とも呼ばれ、下窓だけを上下に移動させることで開け閉めをするのが特徴です。「ダブルハング窓」は、上下の窓どちらも開閉でき、他の上げ下げ窓よりも開け方のバリエーションが多いです。「バランス上げ下げ窓」は、スリット上げ下げ窓とも呼ばれ、上下どちらかを動かすと、もう片方も連動して動きます。

また、防犯性に優れているのがメリットです。開けにくく、縦長で横が狭いので外から侵入しにくくなっています。加えて、引き戸のような戸車がついていないので、窓枠と窓との間に隙間ができず、機密性が高いのも魅力です。さらに、上下に開くことで空気の対流が起こるため、風量のコントロールがしやすく通風に適しています。

いつもと違って窓の開け閉めをする際にガタつく、異音がする、重たくなったなど、通常とは異なる現象がある場合は、窓の使用を中止する必要があります。落下や事故につながる危険があるため、建築会社などに早めに相談する必要があるでしょう。