サッシアンカーとはRC構造(コンクリートの中に鉄筋棒を使用して強度を高めた)の建物で、窓枠(サッシ)を固定するために使う金属用具のことを言います。
横から見ると外観が動物の家鴨(アヒル)と似ているためアヒルと呼ばれることもあります。釘が打ちやすいように凹部がついています。
サッシアンカーのピッチは「制作取付図」の仕様書に記入し、姿図には記入しないことになっています。

まずはじめに建物壁面のコンクリート打設前の型枠裏側にサッシアンカーを釘で固定します。コンクリート打設後養生期間を過ぎてから型枠を外します。サッシアンカーが躯体に打ち込まれた状態となります。そこに直接サッシを固定せずに、溶接することで固定します。サッシを溶接した後は、表面にさび止めを塗布します。窓枠(サッシ)と躯体の隙間にモルタルを詰めて仕上げます。

上記の工法の場合溶接作業が伴います。室内で溶接するリスクはいくつもあります。
①溶接中に発生するヒュームの吸い込みによるじん肺。
②狭隘部で溶接中に発生するガスによる酸素欠乏。
③溶接のアーク、スパッタ、輻射熱による火災
そんな上記のリスクを無くすことができる溶接を必要としないサッシ施工が近年では開発されています。