りん木は、資材などに用いられる材木を平らに積んで保管する場合に使われる用語です。下に敷いて地面との間に隙間を作る枕木を指しています。横積みにする場合、地面に対してじかにおくと汚れたり腐ったりするため、枕になるりん木をおいてその上に材木を置きます。加えて、金属資材のサビや劣化を防げます。「輪木」または「厘木」と記載される場合もあるほか、「ばん木」と呼ばれる場合もあります。
使用する際は注意が必要です。りん木同士の材木との接地面が均等になるように等間隔に置かなければいけません。とくにコンクリート打ちのされていない土の場合、木材の重みで不同沈下するので気をつける必要があります。不同沈下は、重量の接地面の硬さや柔軟性にムラが生じ、力が均一にかからず重力の強い部分から沈下を起こしてしまう現象です。不同沈下が発生すると、りん木自体が早く劣化したり、荷崩れを起こしかねません。
また、フォークリフトのツメを差し入れて荷物を下ろす目的も持っています。したがって、物流効率化のためにも不可欠な資材といえます。
その他、似たような目的を持つ「桟」、「筋」があります。りん木とは違い、地面との間ではなく積み重なった木材同士の間に置く角材のことを指しています。