樹脂サッシとは、塩化ビニル樹脂を使用したサッシ(窓枠)のことを指します。塩化ビニル樹脂は、普段私たちが使用するフライパンの取っ手などに利用されている素材です。サッシ全体が樹脂で形成されており、樹脂の熱の伝えにくさを活かしているのが特徴です。さらに、断熱性のみならず気密性が高いことも魅力のひとつです。ただ、韓国や欧米と比較すると、日本での普及率は低いといえます。
また、樹脂サッシは防音効果も兼ね備えています。気密性に優れているので、外部の音が入ってきたり、室内の音が外に漏れたりするのを防ぎます。さらに、結露が生じにくいため、カビやダニの発生を防ぐことも可能です。ただ、アルミサッシと比べて価格が高いのがデメリットです。住宅の内側と外側すべてを樹脂サッシにした場合、アルミサッシの約2倍ほどの価格になります。加えて、樹脂サッシの場合、白色の窓枠を選ぶと汚れが目立ちやすくなるので注意が必要です。これは、樹脂サッシに使用される塩化ビニル樹脂が着色しやすいのが原因です。
その他、樹脂サッシの寿命は約50年といわれています。使い方や設置されている環境によってもちろん前後しますが、適宜メンテナンスすることにより30年以上は問題なく使えるでしょう。