生コンクリートとは工場で製造された固まる前の流動性の高いコンクリートです。

生コン(生コンクリートの略称)は、工場で練混ぜが終わり、固まる前の状態でコンクリートミキサー車に積み込まれ、その後すぐに工事現場へと運搬されます。

生コンクリートはセメントが混入しているので時間の経過とともに固まっていきます。かつては生コンを製造できる工場がなかったので、使用する現地で現場配合し、コンクリートを作っていました。しかし現場でコンクリートを練る場合、時間がかかる上に設備が不十分となってしまうため、材料が不均一になりがちで、品質にばらつきが発生していました。

現在では生コン工場で作成したものが工事現場に配達されるのが一般的となり品質も一定で、時間もかからず費用も安くすんでいます。

生コンの特徴は、水セメント比を調整することで、固化までの時間と費用を安くできることです。さらに固化、乾燥の時間を調整ができるので、耐水性が強く、圧縮強度、耐久性の高い高品質なコンクリートを仕上げられます。

生コンの重要なポイントとして、打設中に著しくセメントと水との材料分離が確認できる場合には、材料分離を抑制するための方法を講じなければならないことです。