レーヨンとは木材パルプを原料にして化学薬品などで加工した再生繊維と呼ばれるものの一種です。

レーヨンは衣料品に多く使われていますが、建築業界でも壁紙やカーテンなどインテリアの分野で多く使われている素材です。レーヨンの特徴は肌触りが良い、見た目に高級感がある、通気性が良い、環境に優しい、などがあげられます。肌触りや見た目の光沢などは絹に近いといわれますが、絹にに比べて価格が安く、通気性や吸湿性が良いことも壁紙やカーテンとして利用される一因となっています。

一方、レーヨンの欠点としては、摩擦に弱く耐久性がないこと、水や火に弱いことが挙げられます。そのため、レーヨンだけではなくポリエステルや綿など他の繊維と織り合わせることで、レーヨンの良さを活かしつつも耐久性を上げる工夫がされている製品がほとんどです。

レーヨンの壁紙やカーテンはお手入れに手間がかかります。拭き掃除ができないだけでなく、カーテンなどはしわになりやすく、ドライクリーニングが必要です。その管理の難しさや見た目の高級感からホテルや応接室などで多く使われる傾向があります。反対に一般家庭で使用する素材としては向かない面もあります。