垂木(たるき)とは小屋組の一部で、屋根の最も高い棟木から桁にかけて斜めに取り付けます。この上に屋根材が乗ることになるため、非常に重要な部材です。木造は垂木→野地板→アスファルトルーフィング→瓦となります。垂木は通常、45.5cm間隔で重さや軒の出寸法で決定し、強度を出すならより狭い間隔にします。
垂木は支持部材がないと変形し、耐力性に問題が生じます。そこで棟木からから軒桁の間に母屋(もや)を入れ支えます。母屋は屋根を直接張る部材ですが、屋根の荷重を支える部材です。
母屋は建築物の種類によって役割が変わります。木造建築の場合、垂木があってそれを支えるのが母屋です。鉄骨造になると垂木がなくなり、屋根材の下地が母屋になります。垂木は木造建築ならではの部材です。
木造建築において、垂木は非常に重要な役割を担い、屋根の出来を左右するほど大切な存在です。それだけに、屋根の重さに合わせて寸法を選ぶ必要があります。
一般的な寸法は以下の通りです。
・スレート屋根
6×4.5cm
軒の出が長い場合は7.5×4.5cm、9×4.5cm
・ガルバリウム鋼板
7.5×4.5cm
・瓦屋根
7.5×6cm
軒の出が長い場合は9×6cm、10.5×6cm
・テラス屋根(ポリカーボネートやセッパン)
4.5×4.5cm
【参考動画】
こちらの動画では垂木について解説されています。