ポリスチレンフォームは、ポリスチレンを主成分として、難燃剤を混ぜて発泡させて成形したものを指しています。スチレンフォームや発泡スチレンと呼ばれるケースが多いです。発泡プラスチック系の住宅用断熱材として、最も一般的に使われています。具体的には、床や土間、外壁などに使用されます。コンクリートの10倍以上の断熱性能を持っているともいわれるほど優秀です。

また、2種類の成形法があるのが特徴で、「押出法ポリスチレンフォーム(XPS)」と「ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)」です。両者は、密度や熱伝導率が違います。XPSには、さまざまなメリットが存在します。XPSはプラスチック系の断熱材なので、断熱性能が高いというメリットがあります。保温や保冷性能が高まることにつながるので、エアコンの消費を抑えられます。加えて、グラスウールやロックウールなどと比較して、水や湿気に強いのもメリットのひとつです。さらに、軽いという特徴も兼ね備えています。軽いと運搬、施工が楽になり、工事全体がスムーズに進みます。

その他、以前発泡にはフロンガスが使用されていましたが、現在の住宅用のポリスチレンフォームにフロンガスは使用されていません。