パテとは、下地処理などに使用する、ペースト状になった充材をいう。粘土のように柔らかいため、自由に形を変えられる。さらに時間が経つと硬化し、研磨することで形を整えられる。

パテ本来の用途は、素材面の凹凸やひび・割れ・穴・隙間などを埋めて平らにするもので、自動車などの板金修理にも使われている。建築現場では、塗装やクロス貼りの下地処理に使われることが多い。他にも、水漏れ防止やガラスの取り付けなどにも使用。
パテを使用する場合、まずパテを塗る箇所の汚れや油分、バリなどを除去する。乾燥させたらパテを塗り、パテが乾燥したら切削や研磨を行う。

パテは基本的には3回塗りとされるが、パテの種類によっては2回以下でも良い場合もある。3回塗布の場合、下塗り・中塗り・上塗りでパテを塗り分ける。下塗りには粒子が荒く、中塗り・上塗りには粒子の細かいパテを使う。
パテの種類は、合成樹脂エマルション系・石膏系・炭酸カルシウム系・エポキシ系・ポリエステル系などさまざま。瞬間接着型や水性のパテもある。

用途や使用箇所などによりパテは使い分けされる。下地には石膏系を使い、仕上げには炭酸カルシウム系やエマルション系を使用。耐火性・耐水性に優れたパテも製造されている。