コンセントは、電力供給のために設置される部品のひとつです。建物内で電気製品を利用するため、壁または床に設置される事例が大半です。建物に電力が供給されていれば、電気製品から伸ばしたプラグをコンセントに接続するだけで自動的に電源として機能します。
コンセントを構成する部品は比較的容易に購入できますが、古いコンセントの交換や増設の作業は電気工事士の資格を持つ者でなければできません。これは配線などの作業を正確に行わないと火災などの原因になるためです。
コンセントの基本的構造は、国際的にほぼ共通です。しかし、国ごとに規格が違ったり、使用する電気機器の消費電力の違いなどの理由により、コンセントやプラグの形状にはいくつかの種類があります。特殊な形状にすることで、コンセントとプラグを確実に接続させたり、プラグが抜けにくくしたりするねらいもあります。コンセントの形状の違いから、日本の電気製品が海外で使えないこともありますが、変換プラグを用意すれば問題の回避が可能です。
コンセントの種類は、各国の工業規格によっていくつかの種類に分類されます。日本では細長い差し込み口が2つあるコンセントが一般的ですが、海外では差し込み口の数や形状、供給される電圧などが異なるものもあります。
国内では、電子レンジや洗濯機などを接続するためのコンセントにはアース線も接続できるタイプを用いるように法律が定められました。