メタルラスは、金属で作られている塗り壁下地材のことを指しています。薄い鉄板に縦方向の切れ目を入れて、横方向に引き延ばした網目状であるのが特徴です。「メッシュ」といわれるケースも多々あります。モルタルのみで施工をおこなうと、自重でひび割れが発生して剥離するなど強度に問題が発生する可能性が生じます。メタルラスを用いて強固にして強度を高めれば、剥離などを防ぐことが可能です。いくつかの種類が存在し、たとえば「平ラス」、「波型ラス」、「コブラス」といったものが該当します。

平ラスについては、耐火性および耐震性に優位性があるのが魅力で、壁材のほかにもさまざまな場面で用いられます。波型ラスは、波のような凹凸がついているため見た目にもわかりやすいメタルラスです。モルタルを厚めに塗りたいときに重宝し、耐震性および防火性を高められるのがメリットです。

また、「ラス下地」としても用いられます。金網が張られている下地で、モルタルが付きやすくなるのがメリットです。そのほかにも、ラス下地の種類のひとつに「ワイヤーラス」があります。針金を利用して編まれている金網でできたラスです。施工にある程度の技術が必要です。そのため、専門の業者が施工を請け負うケースが多い傾向にあります。現在は、あまり使われなくなっています。