軽量鉄骨とは、鉄骨造の一種で、柱やはりなど建物の骨組みに鉄骨を使用する構造のことです。厚さ6mm未満の鋼材を使用しており、主に一戸建て住宅や2階建てのアパートを建てることができます。
国税庁の定めている耐用年数は、鉄骨の厚さ3mm以下が19年、厚さ3~4mm以下は27年で、他の構造と比較するとやや短めに設定されています。
一般的には、工場で生産した部品を現場で組み立てるという「プレハブ工法」を採用しているのが特徴です。事前に部品を工場で生産できるので、施工する人の経験や技術に左右されず、安定した品質が保証されるのがメリットです。
大量生産された部品を使うことで材料費を抑えられることに加え、短い工期で施工を終えられることが多いので、人件費などの建築コストを削減できるのも強みでしょう。また、木造よりも虫が出にくいといわれています。一方、耐火性が他の建築構造より劣っているのがデメリットです。
鋼材は熱の影響を受けやすいので、火災があった場合は倒壊するリスクも高くなります。
さらに、遮音性が低く、騒音や音漏れ対策が必要になるケースもあります。木造よりも少しだけ遮音性が高い程度なので、騒音や音漏れには注意が必要です。