水糸とは、建築工事などの際に水平線を示すために使用する糸のことです。水縄と呼ばれることもあり、釘に引っ掛ける方法が使いやすいと言われています。引っ掛けた釘をブロックやコンクリートに浅く打ち込むことで固定します。加えて、板に巻きつけることによって用いる場合もあります。また、認識しにくい空中の2点間の直線を可視化できるようになるのがメリットです。何もないところでもしっかりと認識できるよう、黄色やピンクなどの比較的カラフルな色が多いのも特徴のひとつです。
型枠を作成する工事などをはじめ、土木工事、測定などで用いられています。水平線、平行を確認するためには、対象となる木材やレンガに近接した状態で水糸を張ると良いでしょう。たるむことなく、他の木材などにも接触しないように張るのがポイントです。
その他、レーザー水糸器もあります。実際に水糸を張るのではなく、レーザーの光によって水平かどうかを測ります。手作業で行う通常の水糸と異なり、誤差が出るという問題を解決できました。さらに、対象になる物に対してレーザーの光を当てるだけで計測できるので、作業のスピードが格段に上がります。また、もともと作業には最低2人必要でしたが、レーザー水糸器は1人でも測定できるのが魅力です。