LVLは、2mmから4mm程度の単板を数層から数十層、繊維方向を平行にして積層、接着させた単板積層材のことを指しています。スライサーやローターレースによって切削されたものです。住宅の耐震性能や耐久性能を高めるために誕生したような木質材料です。合水率8%にまで乾燥させて作られ、木材の乾燥による収縮、反り、割れなどの変化が起きないのが特徴です。

さらに、節がない分強度がある程度高いという特徴を有しています。また、合板は主に面材として使われています。一方でLVLは大部分が棒状で、家具の骨組み材や造作材の芯材などに用いられています。加えて、構造材にも使用されていますが、雨水に気をつけながら建てる必要があります。

LVLにはいくつかの種類があります。「造作用単板積層材」は、非構造用の物で美観を目的として貼り付けた物のことをいいます。「構造用単板積層材」は、構造物の耐力部材として用いられます。その他、引き板を一方向に積層接着した材、もしくは昇格材を幅はぎ接着した材のことを集成材といいます。単板積層材のLVLとは異なるので混同しないように注意が必要です。集成材と比較して、LVLは1.2倍の強度を持っています。