「目地材」とは、目地を埋めるための材料をいう。「目地剤」と書くこともある。「コーキング材」や「シーリング材」も用途は同じだが、特に目地に対して使うものを「目地材」(目地剤)と呼ぶ。
目地とは、タイル・レンガやコンクリートブロックを並べた時にできる継ぎ目や隙間のこと。タイルやレンガは1つ1つの大きさに誤差があるため、その差を調整するために目地を設ける。経年劣化や地震でブロックなどが損傷するおそれもあるため、目地を設けて損傷を防ぐ。
目地材は、目地を補修するために使用される。また、気温差で膨張・収縮するタイルやレンガなどの緩衝材としての役割もある。防水や防塵にも効果的で、コンクリートブロックなどをより頑丈に接着させるためにもなる。
目地材には、粉末やペースト状になったセメント系のものがよく使われる。レンガ用のブリック目地材や、デザイン性に優れたカラー目地材などもある。目地の補修には、専用のパテや樹脂モルタルなども使用される。
目地材で目地を詰める方法は、塗り目地仕上げや一本目地仕上げなどがある。タイルやレンガ全体に目地材を塗り込んで、コテなどで目地押しした後に、表面に付着した余分な目地材を拭き取っていく方法が塗り目地仕上げ。目地部分だけに目地材を押し込んで、先の細いコテで詰めていくのが一本目地仕上げとなる。