断熱材とは保温や遮熱を目的とした、温度の移動を妨げる材料です。断熱材を使うと温度を安定化できるので保温容器や建物の建材に使われるのが一般的です。

断熱材を使うことで急激な温度の変化を防ぐことができます。温かい物を冷やさず、逆に冷たい物を熱くしない効果もあります。建築業界では建物の内壁と外壁の間に挟むのが主な使い方です。外気に影響されにくくなり、室温を安定させる効果があります。一般住宅以外では温度管理が厳しい保温倉庫にも多用されています。断熱材は湿気や紫外線などの影響で経年劣化を起こし、品質が低下します。劣化すると遮熱効果が得られず、熱移動が容易になってしまいます。

断熱材の素材は繊維、天然素材、発泡剤に大別されます。繊維は更に無機質と植物に分けられ、それぞれ特徴が異なります。無機質繊維はガラスウール、植物繊維は古紙繊維が有名です。どちらも燃えにくいうえに害虫被害にも遭いにくいのが特徴です。天然素材は繊維以外の植物素材や動物の体毛が該当します。炭化コルクや羊毛などがあり、高い遮熱性を持ちます。一方で単価が高く、費用が嵩む欠点もあります。ウレタンやポリスチレンなどの発泡剤は安価で加工が容易です。湿気や水濡れに強い反面、燃えやすい欠点があります。

【参考動画】