石膏ボードとは、プラスターボードとも呼ばれている石膏を板状に加工して石膏ボード用原紙で包んだ建築素材です。主に住宅やオフィスビルなど建築現場の下地材に用いられています。
石膏ボードは安価で施工がしやすい建築材です。また、吸湿性・耐火性・防火性に優れているという特徴があります。さらに石膏ボードは遮音性も持っています。
さまざまな種類の石膏ボードが存在しており、用途に合わせて使い分けられています。「一般の石膏ボード」は、間仕切りに用いられたり、壁や天井の防火・防音素材として用いられることが多い。「普通硬質石膏ボード」は一般の石膏ボードより厚く作られており丈夫になっています。さらに強度を上げたものが「強化石膏ボード」です。ガラス繊維が使われており、耐火・耐衝撃性能が強化されています。耐水性能に着目して水周りに使えるようにしたものが「シージング石膏ボード」、耐震性をもたせて建築構造に使われるようにしたボードが「構造用石膏ボード」です。
ボード用原紙に着目したボードでは、化粧加工している「化粧石膏ボード」があります。そのまま内装に用いたり、表面を塗装して使います。プラスター塗装をするなら「石膏ラスボード」がよいでしょう。左官材料が食いつきやすくなるようにボード用原紙に加工がされています。石膏ボードを不燃性ボードで包んだものが「不燃積層石膏ボード」です。防火・耐火に優れており、室内の火災対策に使われています。室内環境をよくするものでは、湿度の安定に役立つ「吸放湿石膏ボード」、吸音用の穴を開けた「吸音用穴あき石膏ボード」が存在します。
主な石膏ボードは以上の10種類です。なお、石膏ボードに何かを取り付ける際には、普通のクギやネジは使えません。穴が崩れてネジやクギが落ちてしまうからです。これらを利用する際にはボードアンカーを使う必要があります。
【参考動画】
こちらの動画では石膏ボードの切り方と張り方について解説されています。