ピンコロとは、サイコロ状の小型のコンクリート材や石材のことを言います。30〜50㎜角のコンクリート製のものは鉄筋コンクリートのスラブの鉄筋を布設する際に、型枠と鉄筋との間にスペーサとして配置し、コンクリートの被り厚さを確保します。日本建築学会の「鉄筋コンクリート造配筋指針」では鉄筋のかぶり厚さは床スラブの場合、屋内で30㎜以上、土に接する部分で50㎜と異なり、それに合わせたピンコロのサイズを選定します。

100〜300㎜角のコンクリート製のものは、フェンスの支柱の束石(つかいし)として用います。支柱を埋め込める穴があるものや、金属製プレートの付いたものもあり、その使用用途に合わせて選定します。御影石などの石材のものは、駐車場の舗装や花壇に用います。駐車場に用いる場合、車両の荷重を考慮して鉄筋コンクリートの下地の上にピンコロを配置します。水たまりが出来ないように全体的に勾配を設け高さを調整します。

仕上がりは石畳の様にきれいに見えます。花壇の枠として用いる場合には、御影石の他に花崗岩や玄武岩なども用い、配色を考慮して配置します。石材としてのピンコロは半丁掛け(90㎜×90㎜×45㎜)、1丁掛け(90㎜×90㎜×90㎜)、2丁掛け(90㎜×90㎜×180㎜)などのサイズがあります。