グラスウールとは、断熱材のことです。ガラスを原料としており、主原料の85%を建築現場、家庭などから回収される資源ごみのリサイクルガラスを使用しています。繰り返し利用することが可能で、環境保護やゴミの削減に役立つ環境性能の高い断熱材として、環境省「グリーン購入法」の特定調達品目に該当しています。

グラスウールは原料のガラスを高温で溶かして、遠心力などで細かい繊維状にしています。

また、繊維の集まりなので、軽くて運びやすいことが特徴です。繊維の密度(K=kg/㎡)によって種類がわけられており、数字が高いほど断熱性に優れています。

フェルト状のものは透湿防シートで覆い、湿気から守る必要があり、住宅の屋根などに用いられ、吹き込みタイプは施工に専用の機械が必要で、こちらも住宅の屋根などに使われます。

材料費や施工コストなどが安く、切断や曲げなどの加工も自由に行えるのがメリットです。

また、「国際がん研究機関」により、発がん性のリスクが低いことが証明されており、体に優しいのも魅力でしょう。一方、隙間なく施工するのが難しいことや、水で濡れると断熱性能が失われることなどはデメリットです。加えて、防音性能はセルロースファイバーに劣ります。

【参考動画】

こちらの動画ではグラスウールについて解説されています。