石炭の燃焼により、灰の粒子が融解状態になり、その後、温度が低下したものを電気集じん器で捕集します。この捕集したものをフライアッシュと言います。

用途はコンクリートの混和剤としてセメントやモルタルに混ぜて使用します。長期強度が増進するため、耐久性に優れています。乾燥収縮が減少するため、ひび割れ現象が起こりにくいです。ひび割れの原因となるアルカリシリカ反応が抑制されます。水和熱が減少するためダム工事に有効です。水密性が高いため接水工事に向いています。硫酸塩や薬液に対して抵抗性があります。流動性が改善され、美しい仕上がりになります。

フライアッシュは主に4種類あります。フライアッシュ1種~4種です。1種を混ぜるとコンクリートが高強度になります。無混入と比べて初期強度発現性が遜色ありません。2種を混ぜるとコンクリートの水和発熱抑制に効果があります。無混入と比べて流動性付与効果が付きます。3種を混ぜると2種と同様の効果があります。練り混ぜ時の流動性や空気連行性に注意が必要です。4種は水和発熱抑制に対して2種と同等の効果があります。アルカリシリカ反応抑制も期待できます。主に工場製品等に使用します。普通コンクリートに使用する際は、強度発現の確認が必要です。

【参考動画】

こちらの動画ではフライアッシュについて解説されています。