床板は、床に張る板状のもので、下地がない場合でも利用できる材料のことを意味しています。一般的には仕上げ材として、畳あるいは絨毯式の下地のことを指す場合が多いです。具体的には、縁甲板やフローリングブロック張り、合板床などが該当します。材料としては、ナラやブナ、ヒノキ、チークなどが用いられます。これら以外にも、鉄筋コンクリートや鋼製、合成、プレキャスト、プレストレスなどさまざまな種類があるのが特徴です。建築において最もメジャーな床板は、鉄筋コンクリート製です。鉄筋コンクリートの床板を「スラブ」といいます。
スラブに関しては、木製や鋼製と異なり、高い遮音性や居住性があるのが特徴です。よって、マンションや公共建築物の床によく利用されています。さらにスラブには、振動や変形が少ないというメリットも存在します。スラブの厚みは、150mmが一般的で、分譲マンションであれば180mmから250mmの厚みがみられます。
また、橋梁の桁上の床を指すこともあります。橋梁の床板の場合は、人だけでなく車も通るので建築よりも耐力が必要になります。ただ、建築物のケースでも、歩行性や遮音性、耐火性など構造的な要件以外の条件も満たす必要があるので注意が必要です。