トミジ管は、石綿二層管のことです。東亜トミジ社のトミジパイプが浸透したことにより、トミジ管と呼ばれるようになったといわれています。耐火性能を高めるために作られた管のことを指しています。主に、ホテルやマンション、オフィスビルなどで採用されるケースが多いです。排水用配管で塩ビパイプをベースに、石綿スレートを用いて包み込んであるのが特徴です。もともと塩ビそのものに耐火性はほとんどなく、とても弱いものです。よって、熱を遮断するために石綿スレートが用いられています。石綿スレートを用いることで耐火性能が向上。防火区画の1m前後でも鋳鉄管の代わりとして使用できます。ただし、硬化させているものが規制前の古いものであれば、アスベストが飛散する危険があるので注意が必要です。現在のものは非アスベスト製が用いられているので、アスベストは含有していない。

また、中身の塩ビ管だけ抜けてしまうことに注意しなければいけません。例えば、高所から塩ビ管が落ちて人に当たってしまったという事例もあります。切断すると抜けやすくなるため、より気をつける必要があります。

その他、被覆はなるべくパイプソーで切らないようにすると良いです。パイプソーで被覆を切ってしまうと、切れ味が悪くなってしまいます。