面材は、一般的に板状の材料のことです。たとえば、ベニヤ板や合板があります。床、壁、天井のような面を作る材料として利用されるものを指す場合もあります。繊維板のような板状、パネル状の材料といった種類もあり、その用途はさまざまです。具体的には、構造用合板やダイライトがあります。さらに、システムキッチンあるいは洗面化粧台などの扉に利用される板状の表面材もすべて面材です。

また、内装だけではなく、住宅などの建物を支えるにあたって重要な構造部分にも利用されます。「面材工法」は、土台あるいは柱を一体化して構造用の合板などで剛床として、建築物にかかる力を受けられるようにする工法です。壁面のすべてで地震力、風圧力を受け止めます。均等に力を分散し、力が軸組の接合部へ集中することを防ぎます。さまざまな方向の力をバランスよく受け止められるので、高い耐震性を確保できるのが特徴です。加えて、断熱材を入れる箇所に余計なものがないので、断熱欠損が少なくなります。

したがって、隙間風が入りにくく断熱効果が高まります。夏の冷房、冬の暖房の効率が良くなるのが魅力です。その他面材に対して、柱などに利用される材料のことを角材といいます。切断面が四角形の木材のことです。梁などの住宅部材に利用されます。