押出成形セメント板とは中高層の鉄骨建築物における外壁および間仕切壁に用いる材料です。セメント・けい酸・繊維質原料を主原料として、空洞がある板状にオートクレーブ養生したパネルです
押出し成形とは、液状の材料(セメント・けい酸・繊維)を金型に押し出して、冷却し成形する方法です。金属は熱すると液体状になります。これを金型に押し出すと成形されます。ただし、熱した金属を冷却しないと固まらないので、押出した後に冷やす必要があります。
押出成形セメント板のメリットは、中空形状なので低音域から高音域まで安定した遮音性があることです。薄手・軽量なので施工がしやすくもなります。また、 基礎・構造部材の総量を低減することも可能となります。さらに 設計意図や用途にあわせて、自由な表面形状の選択も可能になります。
デメリットは空洞があるため、水分を吸収しやすく耐水性の塗料などによる保護が必要となることです
押出成形セメント板工事は、工場で制作されたパネルを使った工事です。低層マンション、低層ビル、住居などの鉄骨造と組み合わせた建物に使われることが多くあります。 施工時は、設計図書のALCパネル・押出成形セメント板工事の仕様及びメーカー仕様に従って管理します。