ダクトとは空気の通り道のことであり、空調設備の一つです。空気調和や換気、排煙を目的としてダクトが用いられています。ダクトはビルや学校など、多くの人が集まる建物に設置されます。基本的には天井裏に取り付けられています。材質として亜鉛メッキ銅板が用いられることが多いです。

ダクトは吹出口まで真っ直ぐ通すのが理想的な形とされています。送風時のエネルギーロスを軽減させるためです。なるべく変形の少ない設計にするよう心掛けられています。しかし、実際にはダクトを途中で変形させることが多いです。変形への対応として、用途に合わせた豊富な継手があります。継手とは、ダクトとダクトをつなぐ役割を持つパーツのことです。サイズの異なるダクトの接続も可能となっています。

ダクトは主に丸ダクトと角ダクトの2種類に分けられます。それぞれ丸ダクトは円柱、角ダクトは四角柱のような形状です。用途や取り付ける場所、コストなどに応じて使い分けています。抵抗やエネルギーロスが少ないのは丸ダクトです。一方、収まりが良いのは角ダクトとされています。また、丸ダクトを潰したような形のオーバルダクトもあり、丸ダクトと角ダクトの両方のメリットを兼ね備えています。

【参考動画】

こちらの動画ではダクトについて解説されています。