ザラ板は、外部に面しているモルタルなどの左官で外壁を施工する際の下地になるための板材のことを指します。見えるところにはあまり使われないザラ板は、場所によっては「ラス板」と呼ばれることもあります。狂いにくい杉板が好まれる傾向にあり、「15×45〜90」の板を1cm程度すかせて張ります。外壁のケースでは、ここに防水紙としてアスファルトやフェルトを張って、ラス網をホチキス留めした後、モルタルを塗っていきます。軒天井のケースでは、ラス網をホチキス留めした後、ラス網とザラ板に絡めるようにモルタルを塗っていきます。

また、夏の高温や冬の低温にも強く耐久性が高いため、長持ちしてしっかりしているのがザラ板の特徴です。熱によって縮むことはありますが、時間が経過すればするほど強度が増すものもあります。長持ちする家を希望すると、材木屋さんがザラ板を選んで提供してくれることがあります。自然素材なので有害物質が出ることはなく、健康にも良いのはメリットです。

その他、ザラ板は水はけの良い木裏を外に向けて貼るのが一般的です。貼る際にはなるべく中心部に釘を打ちます。何らかの事情によりやむを得ず木表を外に向けるケースでは、釘は両端に打つのが一般的です。