羊羹とは、コンクリートの強度試験をおこなうときに使う試験用供試体を指して使われる言葉です。コンクリートの強度試験で使用する試験用供試体は、曲げ強度試験をおこなうときは角柱ですが、圧縮試験や引張試験などをおこなうときには円柱形のものを使います。使います。試験用供試体の大きさは直径10センチ、高さ20センチ、作り方は日本工業規格(JIS)によって細かく決められています。試験用供試体は1本4kgほどの重さになります。試験によっては試験用供試体を20本から30本作ることになります。また、コンクリートが固まるまで水の中で養生するので羊羹を作るには時間も体力も必要になります。

建設業界での羊羹の使い方は強度を測るために破壊して使用することです。。圧縮試験のときには上から押しつぶして破壊し、壊れるまでかかっていた圧力を計測します。コンクリートの強度試験は民間の試験場や大学の研究室などで行われています。羊羹をを作成するのは研究室の中がほとんどですが、工事現場のコンクリートから試験用供試体を作って強度試験をおこなうこともあります。

また、羊羹という言葉にはレンガをたて半分に割ったものを指す言葉として使われることもあります。

ただ、レンガを使用する工事現場が減っていることもあり、現場で羊羹という言葉を耳にする機会は少なくなってます。