クランプには、締め具という意味があります。医療や材料加工などのさまざまな分野で使用される用語ですが、建築の現場では外部足場を組むときに用いる緊結金具のことをいいます。繰り返し使用できるので、仮設用の資材として広く使用されています。建築の外部足場として使用される単管パイプは、外径がJIS規格で48.6mmに定められており、その規格に合致した単管クランプが製造されています。締め付けは規定のラチェットレンチを使用します。

単管クランプには、直交型、自在型、3連型の3種類があります。

直交型は、2本の単管パイプを直角に交差させて固定する締結金具です。単管パイプを挟む金具と、それを締め付けるナットによって構成しています。耐荷重は500kgです。

自在型は、単管パイプを任意の角度で繋げられるように、2個のクランプの接続部を可変式にした締結金具です。接続部が動き、自由に角度を変えられる利便さがあります。耐荷重は350kgです。

3連型は、3本の単管パイプを繋げられるように、3個のクランプを一体化した締結金具です。直交タイプと自在タイプがあります。直交タイプは直角に固定します。自在タイプは任意の角度に変えて固定できる特色があります。耐荷重は直交タイプが500kg、自在タイプが350kgです。