会所桝は、雨水桝や汚水桝などと同じ排水桝の一種で、2本以上の排水管が合流するもの。
会所(かいしょ)とは、人が集まる場所やそのための施設という意味の言葉。江戸時代には、役場や事務所などの意味で使われていた。会所のように排水管が集まるという意味からそう呼ばれている。

会所桝は、多くのケースで屋外に設置される。地中に埋設する場合が多いが、高い位置に会所桝を設けることも。
会所桝は複数の排水管が合流する地点や曲がり角などに設置する。水と一緒に流入してきた泥や混入物を沈殿させ、上澄みだけを流すようになっている。
会所桝のサイズは、大体は200mmから600mmまでとさまざま。300mmや400mmのものがよく用いられている。
かつての会所桝は、正方形のコンクリートで作られたものが多数を占めていた。蓋もコンクリート製やスチール製など、頑丈な作りのものがほとんど。樹脂製の、軽量で取り替えやすい会所桝の蓋もある。

しかし、老朽化や地震などにより、会所桝が破損したり継ぎ目が外れたりするといった事例が発生している。現在では、劣化しにくい塩化ビニール製やポリプロピレン製の会所桝が導入されるようになった。形状も、円形の会所桝が増えつつある。