キャンバーとは基礎工事の際に、掘削後土が崩れないよう掘削面を保護する矢板を固定するためのくさびを指します。この場合は、キャンバーは仮設資材を指しており、木製のものが主として使用されています。一般的によく見かけるものとしてはトラック等の大型車の車止めとして使用されることもあります。

また、別の意味として、構造材の梁等の自重もしくは荷重によるたわみなどの変形を防止するためにたわみとは逆向きに反らせた部分のことを指す場合があり、これを別名むくりといいます。この場合は建設資材ではなく、あくまでも建材の状態を表す言葉として使用されます。むくりが多用されている一例として、鉄骨梁はRC梁と比較して部材自体の重さは軽く、建物全体の荷重を軽減するため用いられますが、その一方でたわみが発生しやすいため、むくりが使用されます。

また、むくりは建設工事だけでなく、橋や道路を建設する土木工事など規模の大きなものから、家具などの小さな規模に至るまで様々な場面で使用されています。