根太(ねだ)とは、木造住宅の床を張るために使う木材です。根太の役割は、床板を支え補強することです。床を作る場合、まず根太を土台となる横架材の上にわたします。強度の面からみて450mmの間隔が適当です。そしてその上から床を張っていきます。根太を張らないと重みに耐えきれず床板が割れるおそれがあります。根太は住宅の安全性や居住性の面でも大切な機能を担っています。

根太の木材は、強度が高く耐久性のあるものが適しています。ヒノキやヒバ、スギ、マツなどが主に使用されます。寸法は45mm×45mm、45mm×60mmなどが一般的です。根太と床板は釘と接着剤を併用してとめていきます。材質や取付け方が適切でないと、床のたわみや鳴りの問題が出ます。

根太を使った工法の良さは、強度や耐震性、通気性の高さです。一方、木材を多用するので費用はかさんでしまいます。根太の厚さ分床板が上がり天井が低く感じるデメリットもあります。

反対に、根太を使わない工法もあります。これには、根太を使わない分だけ費用が安くすむ良さがあります。また、施工時間が短縮できます。根太の厚みがない分、天井が高く感じられるのもメリットです。しかし、強度や耐震性の面では、根太を使う工法には劣ります。