ブレーカーとは、電気の流れを遮断するための装置で、配線用遮断器とも呼ぶ。

電気回路で起こる異常事故から電線を守る安全装置として取り付けられる。

電気を遮断する時はブレーカーのスイッチが切れ、「切」または「OFF」になったスイッチを戻せば再び電気が使用できる。各家庭に設置されるブレーカーは、ほとんどが以下の3種類である。

1. アンペアブレーカーは、その家庭が契約したアンペア数を超えた電流が流れた場合、自動的に電気の供給を止める装置である。サービスブレーカー・契約ブレーカーなどとも呼ぶ。

2.漏電ブレーカーは、建物内の配線や電気器具の漏電を素早く感知して電気を遮断し、電気事故を未然に防ぐブレーカーである。

3.安全ブレーカーは、分電盤から各部屋へ分かれる電気回路ごとに取り付けられるブレーカーである。電気回路のショートや許容電流を超えた場合に電気を遮断する。サーキットブレーカーとも言う。

一般的に、3つのブレーカーは分電盤の中にすべて収められ、左からアンペアブレーカー・漏電ブレーカー・安全ブレーカーという並びで配置されていることが多い。また、分電盤や配電盤など略して「盤」と言うこともある。

近年では、一定震度以上の地震が発生した際に電気の流れを遮断する感震ブレーカーも取り付けられるようになった。