筋交と同義。構造躯体と呼ばれるものの一種で、柱と柱の間に対角線上に入れる構造補強材です。木造住宅においてよく見ることのできる構造材です。この構造に使用される材料は、建築基準法により、圧縮力を負担する場合には断面が30mm×90mm以上、引張力を負担する場合には15mm×90mm以上と定められています。

またこの構造材は、中間部や端部において切り欠きを設けることを禁止されています。切り欠きを設けてしまうと力の伝達が上手く出来ず、本来担保されるべき性能が発揮されないためです。筋交を柱と柱、上下の横架材で囲われた面に対して2本交差上に設けることをたすき掛けと言います。

筋交を入れることで、地震や風圧などの外力に対する耐性を高めることができます。鉄骨造で筋交を用いる場合には、筋交をブレースと呼ぶことが一般的ですが、どちらも役割は同じです。