出窓とは建物の壁よりも外側に張り出している窓のことです。台形出窓や弓型出窓、三角出窓といった種類があります。

基本的に、出窓の突き出した部分は床面積に算入されません。しかし、以下のような条件を満たす必要があります。

1つ目は、床面から出窓の下までの高さです。建築基準法では、30cm以下にするよう指定されています。

2つ目は、周囲の外壁面からの水平距離です。出窓の奥行が50cm以下になるように仕上げます。また、出窓の見付面積の半分以上を窓にする必要もあります。出窓の空間内の面積の合計が、出窓の見付面積です。

出窓は採光面に優れているため、部屋全体が明るくなります。また、出窓を収納スペースとして活用することも可能です。奥行のある出窓によって、空間を広く感じることが出来ます。しかし、出窓は外気による影響を受けやすいとされています。夏は温度が上昇し、冬は結露が発生しやすいです。出窓の中には、断熱性や結露への対策を施したものもあります。

出窓の設計を行っているのは建築士です。建築士の主な仕事は、建築物の設計図を作ることです。建築に関する法律を守り、防災面も考えて設計していきます。建築士の資格は、一級建築士や二級建築士などに分かれています。