バタ角とは、漢字で「端太角」と表します。文字通り「丸太の端」から取った「角材」という意味です。直径の太い木材から角材を切り出していくと、端の部分で取れるものは、一部に丸みの残ったものや皮がついたままの材木になります。これをバタ角というのです。バタ角は木造建築で正規の角材としては使えないため価格が安く、主に土木用資材として用いられるコストパフォーマンスに優れた材木です。

スギやヒノキのバタ角は90mm角の3m、4mものが主に流通しています。用途によってさまざまな長さに加工が可能で、新品だけでなく使い回した中古のバタ角も販売されています。バタ角の用途は、コンクリート型枠の補強材、トラックの荷台に敷く枕木、木杭や土留め用などです。重量物を仮置きするときに下敷きとして使うバタ角は、「りん木」とも呼ばれます。このように土木用資材として利用するほか、一般家庭のDIYなどにも活用できます。

バタ角は金属製パイプのことも指します。木材は割れるリスクがあり、強度的にも足りないことから金属製の角材を使うことがあり、60mmや10mmの角材パイプがバタ角と呼ばれるようになりました。また、足場用の単管パイプは「バタ丸」と呼ばれており、いずれも「端に使う」という意味が含まれているようです。