巾木は、壁と床の境目に取り付ける部材のことを指しています。一般的な断面寸法は、幅が50~80ミリ、厚さは5~10ミリです。一般住宅の場合、木製タイプが使われることが多くなっています。タイルや石、塩化ビニル、アルミなどの素材も用いられ、床の素材やその部屋の用途などに合わせて決めていきます。壁の下地には、石膏ボードが使われることがほとんどです。しかし、施工上、床との間に隙間ができてしまうこともあります。巾木があれば、その隙間が隠れ、見栄えが良くなるでしょう。壁紙の納まりも、キレイに仕上げられるようになります。

また、冷暖房の熱が壁の内部に入るのを防ぐ役割も持っています。埃やゴミの侵入も防げるでしょう。さらに、掃除機を使う時に、壁に当たるのを防ぐ役割もあります。

巾木に関連する仕事には、様々なものが挙げられるでしょう。設計士やインテリアコーディネーター、大工や現場監督などです。住宅や商業施設など、その建築の規模や種類は関係ありません。それぞれの用途や目的に合わせた巾木を選択する必要があります。巾木を作っているメーカーも、その中の一つになります。また、建築関係の営業にも、巾木に関する知識は問われます。